入れ歯

入れ歯についてもっと知りたい

歯を虫歯や歯槽膿漏(歯周病)で失ってしまった場合、いくつかの治療方法があります。
その中の一つに入れ歯(義歯)があります。
入れ歯は痛いというイメージがあると思います。
いままで具合の良くない入れ歯を使ってこられた方は、きちんと作られた入れ歯をいれたときの感激を「人生が変わった」と表現されることがあります。良い入れ歯は何でも食べられ、口元が美しくなり、お顔も若返ります。しかし、作ったらそれでおしまいではありません。入れ歯は使いこなすうちに、もっとなじんでいきます。そして食べられる範囲がどんどん広がっていきます。こ自分でのメンテナンスや歯科医師による調整によって、入れ歯は自分の歯に近づいていきます。
一緒に良い入れ歯を作って、使いこなしてきましょう。

入れ歯の種類

部分入れ歯

部分入れ歯

部分入れ歯部分入れ歯を入れたお口の中は、ご自身の健康な歯と入れ歯が混在した状態です。健康な歯にはツメ(クラスプといいます)がかかります。ツメは残っている健康な歯に負担をかけますから、無理な力がかからないように調整します。前歯にツメがかかると見た目が悪いですから、その時には透明なプラスチックのツメを使ったり、ツメのない入れ歯を用いたりします。

総入れ歯

総入れ歯

総入れ歯歯が1本もない場合には総義歯になります。歯茎と粘膜で入れ歯を安定させなければなりません。総入れ歯に慣れるまで何回かの調節が必要になります。上顎はそれほど大変ではありませんが、歯茎がやせてしまった下顎は大変難しくなります。特に、ご高齢の女性は骨が薄くなりがちですので、調整が、より必要となります。インプラントを2~4本埋めて入れ歯の支えにすることもできます。6本から8本埋めると固定式のブリッジにすることが可能になります。

見た目のきれいな入れ歯

最近では噛む機能もしっかりと回復でき、強度もあり見た目もきれいな入れ歯が開発されています。フレキサイト、スマートデンチャー、ホワイトフックなどがあります。金属のツメが歯にかかりませんので、見た目もきれいですし、ツメで健康な歯をダメにしてしまう心配もありません。

見た目のきれいな入れ歯

見た目のきれいな入れ歯
見た目のきれいな入れ歯
金属床

粘膜にあたる床の部分が金属でできている入れ歯を、金属床といいます。金属でできていますので、保険で作るプラスティックの入れ歯と比べて、強度もあり、衛生的です。また金属ですから薄く作れるので違和感も少ないです。保険がきかないので、保険の入れ歯と比べてコストがかかりますが、快適に噛むことができます。

金属床

入れ歯が良いかインプラントが良いか

顎骨が少なかったり、全身状態が悪い場合にはインプラントができませんから、入れ歯を選ぶことになります。

健康なの歯と同じような機能を回復したい場合にはインプラント(人工歯根)です。インプラントは取り外しをしませんから、機能的にも外見上も自然の歯に近くなり、快適なお食事を楽しむことができます。
治療費はインプラントの方がかかりますが、基本的に作り直しなどの手間や費用もかからないので、長い目で見るとインプラントの方が優れていると言えるでしょう。
ぜひ担当医にご相談してください。ご自身にあった治療方法が必ず見つかります。

インプラントも入れ歯も長持ちのためには、治療後のお手入れが不可欠です。